首相、9条改憲で柔軟姿勢示唆 衆院予算委、「臨機応変に」

衆院予算委で、国民民主党の前原誠司氏(左下から2人目)の質問に答える安倍首相=11日午後

 安倍晋三首相は11日の衆院予算委員会で、国会での憲法改正論議に関し「政治的な状況がどうかを判断し、何が可能かを考えなければならない。時にはある程度、臨機応変に対応したい」と述べ、柔軟姿勢を重ねて強調した。「私の考え方の基本は9条改正にあるが、意向通りになるわけではない」とも語り、9条への自衛隊明記の持論を抑制する意向も示唆した。

 同時に「これ以上、私が(9条改憲に)意欲を示すと、かえってマイナスだとする人がいる」と言及。「若干不愉快だが、それも一理あると思わざるを得ない」と説明し、政府与党内の慎重意見を受けた対応だとした。


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