政令恩赦、罰金刑復権のみ 即位儀式に合わせ実施、政府方針

国会議事堂(右下)と皇居(上)

 政府が、天皇陛下の即位に伴う10月22日の「即位礼正殿の儀」に合わせ、対象となる罪や刑の種類を決めて一律に行う政令恩赦を実施する方針を決めたことが21日、関係者への取材で分かった。比較的軽微な事件で罰金刑を受け、資格が制限された人の復権にとどめる方向で調整している。政令恩赦の実施は、1990年の天皇陛下(現上皇さま)即位に合わせた恩赦以来となる。

 今回の政令恩赦は、被害者への配慮や再犯防止推進の観点から、有罪判決が無効になる大赦や刑を軽くする減刑は実施しない。同様に、復権対象も重大犯罪が含まれる懲役刑や禁錮刑を受けた人は除き、罰金刑の人のみとする方向だ。


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