豚コレラ、ワクチン増産要請へ 農水省、備蓄上積み

記者会見で豚コレラ対策の質問に答える江藤農相=20日午前、農水省

 農林水産省は20日、豚コレラ対策として豚に接種するワクチンの増産を国内の製薬会社に要請する方針を固めた。現時点では約100万頭分の備蓄があるが、接種する地域が拡大したり、根絶までに時間がかかったりして不足する事態にも備え、万全を期して上積みする必要があると判断した。

 江藤拓農相は20日の閣議後の記者会見で、同日午後に開く防疫対策本部の会合でワクチン接種の方針を正式決定すると表明した。実施に必要となる防疫指針の改定に着手することを打ち出す。感染拡大でこれまで13万頭以上の豚が殺処分となったことには「責任を感じている」と語った。


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