HIV内定取り消しで会見、札幌 「社会の認識変われば」

 エイズウイルス(HIV)感染を告げなかったことで、病院への採用内定を取り消され精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁が内定取り消しを違法と判断したことを受け、原告の男性が17日、札幌市内で記者会見し「いろいろな場面で感染を伝えるかどうか、葛藤してきた。今日から差別や偏見がなくなるわけではないが、社会の認識が少しずつ変わっていけば」と語った。

 男性の代理人の須田布美子弁護士によると、採用段階でのHIVの感染告知義務について、司法が判断を示すのは極めて珍しいという。


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