関空で不適切事案537件 ID紛失、はさみ混入も

 関西空港で、保安区域に搬入された荷物に誤ってはさみが混入したり、スタッフが同区域に入るIDカードを紛失したりする航空保安上、不適切な事案が昨年1月から今年7月の間に537件発生していたことが23日、分かった。

 世界的に航空テロ対策が強化される中、空港を運営する関西エアポートがスタッフの保安意識を高めようと、このほど集計。関西エアによると、最も多かったのは空港スタッフや関係者に発行されるIDカードの紛失で209件。IDカードの不正使用も72件あり、紛失したカードを拾った空港の元従業員がカードリーダーにかざして保安区域に立ち入ろうとした悪質なケースもあった。


  • LINEで送る