真宗大谷派、89歳門首退任へ 来年6月、暢裕氏が後継

大谷暢裕氏(真宗大谷派提供)

 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)は21日、高齢などを理由に門首の大谷暢顕氏(89)が来年6月末に退任すると明らかにした。いとこでブラジル国籍の暢裕氏(68)が、同7月1日付で26代門首に就任する。

 但馬弘宗務総長が京都市内で記者会見。軽度の脳梗塞で暢顕氏が昨年7月に一時入院、復帰後の体調は良好だが一部の法要などをこなすのが難しいと説明した。今年7月に暢顕氏が退任の意向を示し、今月20日の継承審議会で了承したという。

 門首は僧侶や門徒の代表で「象徴」的な地位とされ、宗祖親鸞の血を引く大谷家が世襲している。


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