上半期の貿易収支、2期連続赤字 輸出額4・7%減、米中摩擦影響

 財務省が18日発表した2019年上半期(1〜6月)の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8888億円の赤字だった。暦年半期ベースでは18年下半期に続き2期連続の赤字。上半期としては4年ぶりの赤字となった。米中貿易摩擦を背景にした世界経済の減速が響き、中国やアジア向け輸出が大きく落ち込んだ。

 輸出額は前年同期比4・7%減の38兆2404億円と5期ぶりに減少。特に中国向けの自動車部品や韓国向けの半導体製造装置などが振るわなかった。

 輸入額は1・1%減の39兆1292億円。化学品の原料となるナフサ、非鉄金属の輸入が減少した。


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