みずほ、統合遅れで収益力見劣り システム移行完了

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は16日、約1年間に及んだ新勘定系システムへの移行作業を終えた。過去の大規模障害を教訓に大きなトラブルなく終えたが、システム統合の遅れが響き、収益力は他のメガバンクに大きく見劣りする。金融とITが融合したフィンテックも存在感を増しており、狙い通り業績改善が進むかどうかは未知数だ。

 みずほFGは2002年4月、第一勧業、富士、日本興業を再編し、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行を立ち上げた際に、入出金ができなくなるなどの大規模障害が発生。東日本大震災直後の11年3月にも振り込みに大量の遅れが生じる障害が起きた。


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