非常勤の定年引き下げで是正勧告 山梨学院大、周知せず実施

 山梨学院大(甲府市)は24日、非常勤教員の定年引き下げに関する就業規則を周知せずに変更したとして、大学を運営する「山梨学院」が甲府労働基準監督署から1月に是正勧告を受けていたと明らかにした。

 大学によると、昨年4月、非常勤教員の定年を慣例だった70歳から原則65歳に変更し、定年に達した年度末に退職するとした。大学側は変更するに当たり、労働者の代表者から意見聴取するといった労働基準法で定められた手続きを踏まなかった。

 大学は今年3月、意見聴取を実施。4月に「是正報告書」を労基署に提出し、受理されたという。ただ、定年の年齢などの規則については撤回していない。


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