司法試験、夏季実施を検討 在学中受験に考慮、法務省

 法科大学院在学中に司法試験を受験できるようにする改正法が19日、成立した。法務省は大学院での教育内容や授業への影響を考慮し、現在毎年5月の司法試験の実施時期を、夏ごろに繰り下げることを検討する。文部科学省や弁護士、教育関係者らも参加する新たな会議体を設置し、具体的な実施日程を詰める予定だ。

 法科大学院のカリキュラムは最短2年間。現行通り5月に司法試験を実施した場合、最終学年で在学中受験する学生の多くは、入学からわずか1年で本番に挑むことになる。

 法務省は、司法試験の実施時期を遅らせることで、受験までの授業を少しでも増やしたい考えだ。


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