ブドウ着色不良で予測地図 農研機構、産地でも拡大

正常に色づいた巨峰(左)と着色不良の巨峰(農研機構提供)

 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は17日、温暖化の影響で「巨峰」など黒色ブドウの色づきが悪くなっている問題を受け、着色不良が将来どのくらい起きやすくなるかを予測したマップを公表した。ブドウ産地の山梨県や岡山県でも、着色不良が発生しやすい地域が拡大することが示された。同機構のホームページでも公開し、早期の対応策を促す。

 黒色ブドウは巨峰や「ピオーネ」が有名。夏季の高温が要因で「赤熟れ」と呼ばれる着色不良が増えている。高温でも食味は変わらないが、消費者には漆黒の見た目が好まれるため、商品価値が低下する。


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