強制不妊訴訟、女性原告訴え 「子ども育てたかった」

 旧優生保護法(1948〜96年)下で不妊手術を強いられたとして国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が23日、神戸地裁(小池明善裁判長)であり、2月に提訴した脳性まひで手足が不自由な神戸市の鈴木由美さん(63)が車いすで出廷して意見陳述し「自分の子どもを産み、育てたかった」と声を詰まらせながら訴えた。

 鈴木さんは12歳で事情を知らされずに受けた手術が恐ろしかったと説明。勉強したくても学校に通えなかったとして「障害者がどんな差別を受けてきたか、知らない人に分かってほしい」と提訴した理由を述べた。


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