一帯一路、構想の「進展」を評価 北京国際会議の声明案判明

 【北京共同】中国北京で開催中の巨大経済圏構想「一帯一路」をテーマにした国際会議で、27日の閉幕日に発表される共同声明の草案全容が26日、判明した。構想の進展を評価し質の高い協力を目指すと強調。一部の国が将来的に「債務のわな」に陥るとの批判を念頭に、前回会議の声明にはなかった「債務」の文言を入れ、インフラ整備などへの投融資で国際的な基準を重視する見解を示した。

 構想を巡っては、イタリアがG7で初めて覚書に署名するなど参加国が拡大する一方、投資対象国の「借金漬け」につながるとの懸念も根強い。中国としては不安払拭に努める姿勢をアピールする狙いがありそうだ。


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