取材中に長崎市幹部から性暴力 3500万円求め記者が提訴

 長崎市で2007年、取材中に市幹部から性暴力に遭い苦痛を受けたとして、女性記者が25日、国家賠償法に基づき市に約3500万円の損害賠償や謝罪文を求めて長崎地裁に提訴した。新聞労連が同日、東京都内で記者会見を開き、明らかにした。

 訴状によると女性は07年7月、平和行政を統括する当時の原爆被爆対策部長に取材で面会し、性暴力を受けた。後日、女性の抗議に部長は「自然発生的にそうなった。他社にばれるぞ」などと発言。女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、入院や休職を余儀なくされたという。

 同年秋、原爆被爆対策部長だった男性は死亡。自殺とみられる。


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