仏、寺院早期修復へ手続き簡素化 ノートルダム火災で法案

 【パリ共同】フランス政府は24日、大火災に見舞われたパリの世界遺産ノートルダム寺院(大聖堂)の早期修復に向けた法案を閣議決定した。歴史的建造物の修復に必要な手続きの簡素化を認める内容で、近く議会に提出される。AP通信などが伝えた。

 5年以内の早期修復を目指すマクロン大統領の意向を踏まえた法案だが、作業の質の低下など拙速な修復を懸念する声も根強い。

 法案には、政府が手続きの一部を例外的に省略したり、物資の発注などで緊急的な措置を取ったりできる権限が盛り込まれた。

 修復に向けて寄付の申し出が殺到しており、法案には寄付提供者への税制上の優遇措置を盛り込んだ。


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