IHI、役員報酬を一部返上 航空エンジン不正で処分

東京都江東区のIHI本社

 IHIは23日、航空機エンジン事業の不正を受け、経営責任を明確にするため、満岡次郎社長ら5人の役員報酬を一部返上すると発表した。満岡社長は4月から3カ月、月額報酬を半減する。23日の取締役会で決めた。

 航空関連事業を担当する識名朝春取締役常務執行役員は月額報酬の30%を4月から3カ月、常務執行役員ら3人は同20%を2カ月それぞれ返上する。不正に関わった従業員の処分は検討中という。IHIは「ご心配をお掛けしたことを重ねておわびする」とコメントしている。

 IHIではエンジン整備や部品製造などで累計1万4千件の不正が発覚した。


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