原発巡り後任知事に要望、福井 西川氏「リーダーシップを」

退任の記者会見をする福井県の西川一誠知事=22日午後、福井県庁

 福井県の西川一誠知事は22日の退任記者会見で、原子力政策に関し「国や事業者は必ずしも責任を持って推し進めていない。それをはっきりさせるのが福井県の役割だ」と述べ、後任の杉本達治氏がリーダーシップを発揮して国などと調整に当たるよう求めた。

 西川氏はこれまで、2030年度の電源構成比率で原発を20〜22%とする政府目標について「どう実現できるのか」などと発言。国が原発の必要性や安全性を説明し、積極的に国民の理解を得るよう求めていた。会見では「最も原発が多い県として、安全第一に責任ある対応を進めてきた」と振り返った。


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