粗鋼生産9年ぶり低水準 18年度、被災やトラブルで

新日鉄住金(現日本製鉄)の君津製鉄所=2018年11月、千葉県君津市

 日本鉄鋼連盟が22日発表した2018年度の粗鋼生産量は前年度比1・9%減の1億288万9千トンだった。2年連続で減少し、リーマン・ショック後に製造業が大幅に停滞した09年度以来、9年ぶりの低水準。西日本豪雨や北海道の地震による設備の被害に加え、鉄鋼大手で相次いだ生産トラブルが響いた。

 鉄連は、鋼材需要が20年東京五輪・パラリンピックや首都圏開発のほか、自動車向けなどで堅調に推移していると分析。このため、19年度の粗鋼生産量はプラスに転じるとみている。


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