鶏卵大手会長が7億円申告漏れ ニューヨークのビル転売益で

 鶏卵生産大手「イセ食品」(埼玉県鴻巣市)の伊勢彦信会長(89)が関東信越国税局と金沢国税局の税務調査を受け、2017年までの数年間で計約7億円の申告漏れを指摘されていたことが19日、関係者への取材で分かった。追徴税額は過少申告加算税を含め約3億円。

 関係者によると、イセ食品のグループ会社「イセヒヨコ」が米ニューヨークのビルを購入し、転売して得た利益の一部が配当として伊勢会長に渡ったとみられる。

 同社や信用調査会社によると、イセ食品は1912年創業。80年、米国に「イセアメリカ」を設立し、卵の販売量で全米2位になった。


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