強制不妊で医学会が検証 倫理観や背景調べる

記者会見する検証委座長の市川家國・信州大特任教授=17日午後、東京都文京区

 旧優生保護法(1948〜96年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、医学系の学会でつくる日本医学会連合が当時の倫理観や背景を検証する委員会を設置し、17日に都内で初会合を開いた。

 学者や学会の具体的な関与を明らかにするのではなく「学術界全体として当時どうすべきだったのか」を検証するのが目的としている。半年ほど議論し、声明としてまとめる方針。

 委員は産婦人科や遺伝の専門家などの専門家や弁護士ら12人。今後、強制不妊の歴史に詳しい専門家や、障害のある人の意見も聞いて、過去の資料の分析を進める。


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