トランプ氏の拒否権覆せず 国境壁問題、法廷闘争へ

 【ワシントン共同】米下院本会議は26日、トランプ大統領が拒否権を発動した国家非常事態宣言の無効決議を再び採決し、3分の2以上の賛成が得られず決議の再可決はならなかった。議会が拒否権を覆せなかったことを受け、トランプ氏は宣言に基づきメキシコ国境壁の建設を推進する構え。ただ宣言の合憲性を争う訴訟が各地で起きており、壁建設を巡る闘争の舞台は法廷に移る。

 無効決議は上下両院が過半数の賛成でいったん可決、非常事態宣言に異議を唱えたがトランプ氏が今月15日に拒否権を発動した。決議が拒否権を覆して法律として成立するには両院の3分の2以上の賛成による再可決が必要だった。


  • LINEで送る