日産に管理職の残業代支払い命令 横浜地裁、支給対象外に該当せず

 日産自動車(横浜市)で2016年に課長級の管理職として在職中に死亡した男性=当時(42)=の妻が未払い残業代約520万円を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は26日、労働基準法で残業代の支給対象外となる「管理監督者」に該当しないとして、350万円余りの支払いを命じた。

 新谷晋司裁判長は「男性は経営者と一体的な立場といえる重要な職責と権限を与えられていない」として、管理監督者とは認められないと判断した。

 判決などによると、男性は日産の複数の部署で課長級としてマーケティングを担当し、16年3月に脳幹出血で死亡した。


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