高齢受刑者対応で連携協定、仙台 刑務所と大学で初

協定を締結した東北福祉大の大谷哲夫学長(左)と宮城刑務所の安部玲所長=26日、仙台市

 宮城刑務所と東北福祉大学(いずれも仙台市)は26日、高齢受刑者の社会復帰や再犯防止に関する研究や、刑務官らの研修などで協力するとした連携協定を締結した。高齢者の犯罪増加が社会問題化する中、刑務所などの刑事施設と大学が高齢受刑者に特化した協定を結ぶのは全国初という。

 大学は高齢受刑者の聞き取り調査を実施したり、刑務官に認知症の人らへの接し方を教えたりする予定。刑務所は学生の職場体験を受け入れる。

 仙台市の大学キャンパスで行われた締結式で、宮城刑務所の安部玲所長は「互いの知見を融合させ、効果的な処遇の在り方を開拓したい」とあいさつした。


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