北朝鮮が南北連絡事務所を撤収 米朝再会談が影響か

2018年9月、北朝鮮の開城で行われた南北共同連絡事務所の開所式(韓国取材団・共同)

 【ソウル共同】韓国と北朝鮮が昨年9月に開所した北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所から北朝鮮側が22日に撤収したと、韓国統一省が同日、明らかにした。事務所では毎週金曜日に双方の所長らによる会議が開かれていたが、2月末の米朝首脳再会談が物別れに終わった後は途絶えており、南北関係への影響を指摘する声が出ていた。

 統一省によると、北朝鮮側は撤収について「上層部の指示によるもの」と説明した。韓国側所長を務める同省の千海成次官は記者会見で「残念に思う。北朝鮮側が早急に復帰し事務所が正常に運営されるよう望む」と述べた。


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