ブラジル前大統領を逮捕 原発建設で巨額収賄疑い

 【ロサンゼルス共同】ブラジルの司法当局は21日、原発建設など公共工事を巡る収賄の疑いなどでテメル前大統領を逮捕したと発表した。テメル容疑者側は業者から18億レアル(約526億円)相当の賄賂を受け取った疑いがもたれている。同容疑者は容疑を否認している。

 テメル容疑者は2016年に左派のルセフ大統領罷免を受け、副大統領から昇格。18年末まで中道政権を導きリオデジャネイロ五輪を開催国として率いた。最高裁が昨年3月、当時現職だったテメル容疑者に対する捜査を許可していた。

 ブラジルでは当局が大規模汚職捜査を実施し、ルラ元大統領=服役中=を含む政治家らを摘発した。


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