台湾の蔡英文総統が南太平洋歴訪 中国の孤立化策に対抗

南太平洋の島しょ国歴訪を前に談話を発表する台湾の蔡英文総統(左)=21日、台湾北部の桃園国際空港(中央通信社=共同)

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は21日午後、外交関係のある南太平洋の島しょ国パラオ、ナウル、マーシャル諸島歴訪のため台北を出発した。台湾独立志向の民主進歩党(民進党)政権への不信を強める中国は、台湾の友好国に断交を迫るなど孤立化を推進。台湾は外交関係の維持、強化を図る。28日までの日程で、帰途に米ハワイへ立ち寄る。

 外遊は「海洋民主の旅」と命名。民主主義を共有する国と連携を強化し一党独裁の中国をけん制する思惑がにじむ。

 2016年5月の蔡政権発足後、台湾(中華民国)と外交関係を持つ国数は22から17まで減少。蔡総統は17年にマーシャル諸島などを歴訪した。


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