慶大、iPS心筋移植を春に申請 重い心臓病患者に

 慶応大の福田恵一教授は23日、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を作製し、重い心臓病の患者に移植する臨床研究計画を4月にも同大の審査委員会に申請する方針を明らかにした。大学と厚生労働省の2段階審査を経て実施が認められれば、秋以降に拡張型心筋症の患者3人に移植する。

 計画では、京都大が備蓄しているiPS細胞のストックから心筋細胞を作製。特殊な注射で心臓の表面15カ所に計5千万個を注入する。他人の細胞由来のiPS細胞を使うため、当初は免疫抑制剤を使い、拒絶反応を抑える。


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