スーダンで大統領が非常事態宣言 反政府デモで緊迫

スーダンの首都ハルツームで、治安部隊が発射した催涙弾から逃げるデモ参加者ら=1月20日(ロイター=共同)

 【カイロ共同】反政府デモが続くアフリカのスーダンで22日、バシル大統領が全土に1年間の非常事態を宣言した。同国では昨年12月、物価高騰に反発するデモが拡大し、1989年以来政権を握るバシル氏を批判する反政府デモに発展。不安定化した政情は緊迫の度を増した。

 バシル氏は22日の国民向けテレビ演説で、自身の任期延長を可能にする憲法改正を凍結すると表明。さらに、内閣を解体し「新たな政府で確固たる経済対策を実施する」と訴え、反政府勢力に「対話」を呼び掛けた。

 現地からの報道によると、首都ハルツームでは22日も、治安部隊がデモ隊に催涙弾を発射するなど衝突が続いた。


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