網膜色素変性症の進行抑制 アミノ酸で、京大治験へ

 京都大の池田華子准教授(眼科学)のチームは21日、肝臓病治療に使われるアミノ酸が、目の難病「網膜色素変性症」の進行を遅らせることがマウスを使った実験で分かったとして、現場の医師が主体となり患者で有効性や安全性を調べる医師主導治験を3月1日から始めると発表した。対象患者の募集は終了している。

 同変性症は、光を感じる網膜の視細胞が変性して失われ、視野が狭くなったり視力が低下したりする。原因は遺伝子異常とされ、有効な治療法は見つかっていない。国内の推定患者は約3万人。

 治験は患者ごとに1年半実施。分岐鎖アミノ酸を投与し、視力や視野を検査し経過を観察する。


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