自衛隊車両、コマツが開発中止 コスト考慮「継続困難」

コマツが製造した自衛隊の軽装甲機動車

 建設機械大手のコマツ(東京都)が、自衛隊車両の新規開発事業から手を引く意向を防衛省に伝えていたことが21日、同社への取材で分かった。開発にかかるコストと見込まれる利益を考え「経済的合理性の観点から、このまま継続するのは困難」と説明している。

 コマツは陸上自衛隊の軽装甲機動車(LAV)やNBC(核・生物・化学)偵察車などを開発、製造してきたが、昨年秋、新たな装輪装甲車の開発などに今後、参入しないと防衛省に伝えた。

 LAVは既に生産を終了。NBC偵察車は現行モデルの納入には応じるほか、いずれの車両に関しても一定期間はメンテナンスを続けるという。


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