特殊詐欺減るも被害額356億円 18年、警察庁「依然深刻」

昨年10月、警視庁が警備会社と行った、特殊詐欺被害防止のイベント=東京・上野公園

 「おれおれ詐欺」などの特殊詐欺の昨年1年間の被害額は前年より38億円(9・6%)少ない356億8千万円で、4年連続で減少したことが21日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。認知件数は1719件(9・4%)減の1万6493件で8年ぶりの減少に転じたが、担当者は、いずれも高水準で推移しているため「依然として深刻な情勢」としている。

 警察庁は、犯行グループに暴力団や不良外国人、暴走族、非行少年らが関わっているとして、多角的な情報収集と取り締まりを全国の警察に指示するなどして引き続き対策を強化している。

 同庁によると、認知件数は41道府県で減少した。


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