死亡の広島中央署警察官が関与か 多額証拠品窃盗事件、詐欺容疑も

広島中央署=21日午前

 2017年5月に広島中央署で特殊詐欺事件の証拠品として保管されていた現金8572万円の盗難が発覚した事件で、広島県警が、事件後に死亡した当時30代の男性警察官が関与していた可能性が高いとみて、窃盗容疑などで容疑者死亡のまま書類送検することを検討していることが21日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、盗まれた現金は見つかっておらず、物証が乏しい中、状況証拠を積み重ねるなどして慎重に捜査を進めている。

 男性警察官は17年3月まで広島中央署生活安全課に勤務。ギャンブルで同僚らから借りていた数千万円を返済しているが、出所が不明だった。


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