米首都で日系人の苦難振り返る 「宗教、人種で」強制収容

日系米国人の強制収容の歴史を振り返るイベントで歌う「Kishi Bashi(キシバシ)さん」(左)=19日、ワシントンのスミソニアン米国歴史博物館(共同)

 【ワシントン共同】米首都ワシントンのスミソニアン米国歴史博物館で19日、第2次大戦中に「敵性外国人」として強制収容された日系米国人の苦難を振り返るイベントが開かれた。登壇者からは「人種、宗教の違いにより忠実な米国民とみなされず」強制収容に至ったとの指摘が出た。

 イベントには約330人が参加し、杉山晋輔駐米大使はあいさつで「第2次大戦における日系米国人の経験というだけでなく現在そして将来にも生かすことのできる教訓だ」と述べた。

 日系人のダンカン・ウィリアムズ南カリフォルニア大教授は「当時の米国は本質的にキリスト教徒の白人国家とみなされていた」と強調した。


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