廃棄キャベツ餌にウニ養殖 冬場に出荷、収入源期待

青森県むつ市の大畑町漁協で養殖されているウニ

 青森県むつ市と同市の大畑町漁協が、ウニにキャベツや白菜を餌として与え、養殖する試験事業に取り組んでいる。野菜はスーパーで廃棄処分となるものを活用。天然のウニが市場に出回らない冬場に出荷し、新たな収入源としたい考えだ。宮下宗一郎市長は「漁業者に希望をもたらす経営モデルを構築したい」と意気込んでいる。

 天然のウニは海藻を餌としている。4〜7月が旬で、同漁協では海藻が少ない冬は身が育たないため漁は行っていない。昨年6月、神奈川県水産技術センター(三浦市)を視察した際にキャベツで養殖したウニは身が詰まり、うまみも十分だとの話を聞き、早速事業化に向け動いた。


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