北九州市、工藤会本部を算定調査 売却交渉で

工藤会本部事務所に土地の評価額算定のため調査に入る不動産鑑定士ら=18日午前、北九州市小倉北区

 北九州市は18日、特定危険指定暴力団工藤会が売却を決め、撤去に向けた協議を進めている本部事務所(同市小倉北区)について土地の評価額を算定する現地調査を始めた。市や公益団体が一時買い取ることになった場合、建物は解体される見通しで関連費用も調べる。算定作業には1カ月程度かかる予定。

 この日は市職員や県警関係者、不動産鑑定士らが敷地に入り作業を進めた。本部事務所は2014年に始まった警察当局の頂上作戦以降、暴力団対策法に基づく使用制限命令が出ており事実上「空き家」となっている。

 市は昨年12月から固定資産税滞納を理由に本部事務所の土地・建物を差し押さえている。


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