首相、統計不正の責任受け止める 組織的関与の有無焦点

衆院予算委で答弁する安倍首相。奥右は根本厚労相=18日午前

 安倍晋三首相は18日午前の衆院予算委員会で、厚生労働省による毎月勤労統計の不正に関し「15年間にわたって誤った処理が続けられていたのに、見抜けなかったという大きな問題がある。責任を重く受け止める」と重ねて陳謝した。組織的な関与や隠蔽の有無が焦点。野党は不正の動機をただし、アベノミクスの成果を演出するため首相官邸の意向で調査対象事業所の入れ替え方法が変更されたとみて追及する。

 勤労統計では東京都の大規模事業所について、2004年から不正な抽出調査を行っていた。厚労省が18年1月にひそかにデータ修正を行った当時の統計部門責任者が初めて参考人として出席。


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