最低価格かほぼ同額で落札が9件 大阪市発注工事に官製談合の疑い

 大阪市発注工事を巡り官製談合の疑いがあるとして大阪地検特捜部が関係先を家宅捜索した事件で、電気工事会社「アエルテクノス」が2015〜17年度に落札した工事のうち、少なくとも9件の金額が最低制限価格と同額か、最大でも1万6千円しか違わなかったことが24日、分かった。

 特捜部は大阪市の建設局や契約管財局を捜索して資料を押収。複数の職員がアエルテクノスに非公開の入札情報を漏らし、同社は他の業者に情報を伝えるなどし、公正な入札を妨害した疑いが持たれている。

 大阪市が公開する入札結果情報によると、同社は17年度までの3年間で建設局所管の電気工事を9件落札していた。


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