東京・護国寺で消防演習 文化財の防火対策強化訴え

消防演習で護国寺本堂に向かって放水する消防隊員=24日午前、東京都文京区

 東京消防庁は24日、東京都文京区の護国寺で消防隊員や地元消防団、寺の関係者ら約140人が参加し消防演習を実施した。26日の「文化財防火デー」を前に、文化財の所有者らに防火対策の強化を訴えるのが狙い。

 演習は法要中に強い地震が発生し、本堂内の灯明が倒れて出火したとの想定。寺の関係者が参拝客らを避難誘導したり、レプリカの仏像を運び出したりした。消防隊員による本堂への一斉放水もあった。

 演習後、村上研一消防総監は「私たちは文化財を守り、後世に伝えていく役割がある」と述べた。

 護国寺には計8件の国指定の重要文化財がある。


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