首相、平和条約交渉の前進目指す ロシアへ出発、プーチン氏と会談

ロシアへ向け羽田空港を出発する安倍首相と昭恵夫人=21日午後

 安倍晋三首相は21日、ロシアとスイス歴訪のため政府専用機で羽田空港を出発した。22日にモスクワでプーチン大統領と会談する予定。北方領土問題を含む平和条約締結交渉について、歯舞群島、色丹島の引き渡しが明記された1956年の日ソ共同宣言を基礎に加速させるとの合意を踏まえ、さらなる前進へ一致点を見いだしたい意向だ。スイスでは世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説を行い、自由貿易推進の重要性を訴える。

 首相は出発前、官邸で記者団に「交渉は決して容易ではないが、じっくりと時間を取ってプーチン氏と胸襟を開いて話し合い、できるだけ進展させたい」と述べた。


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