0・09ミリグラムで操縦に支障 パイロット飲酒で国交省案

パイロットの飲酒問題に関する有識者検討会の会合であいさつする国交省の蝦名邦晴航空局長=19日午後、国交省

 パイロットの飲酒問題で、国土交通省は19日、有識者検討会の第2回会合を開き、乗務前のアルコール検査の義務付けや、操縦に支障が出るアルコール濃度の基準を呼気1リットル当たり0・09ミリグラムとする案を示した。11月の初会合では、基準値の新設や実効性の高い検査方法の導入で一致しており、国交省案を基に飲酒のルールづくりに向けて議論する。

 日本の航空法令は、アルコールの影響がある乗務を禁じ、乗務の8時間前から飲酒しないよう定めているが、呼気検査の義務や基準値はない。国交省は、不祥事が相次いだことを踏まえ、規制策を検討してきた。


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