日ロの条約交渉、年内実現は困難 河野氏、1月訪ロ目指す

 日ロ両外相をトップとする平和条約締結交渉を巡る両政府間の日程調整が進んでいないことが17日、分かった。北方領土問題が焦点となる条約交渉について、ロシアが前向きでないためとみられる。日本側が当初想定していた河野太郎外相の年内訪ロは実現困難な情勢だ。来年1月に河野氏が訪ロする新たな案を検討している。複数の日本政府筋が明らかにした。

 河野氏の1月訪ロが確定しないと、続く安倍晋三首相の同月中の訪ロ準備に取り掛かれないとの見方が根強い。政府は年末から年明けにかけ、ロシアとの間で日程協議を急ぐ構えだ。同国から早期開催への協力をどう引き出すかが課題になる。


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