体外受精、着床前検査で流産減少 産科婦人科学会の臨床研究

 日本産科婦人科学会は16日、体外受精をした受精卵の染色体異常を調べ、正常な受精卵を子宮に戻す「着床前スクリーニング」によって、流産を繰り返していた女性の流産が減る傾向があったとする臨床研究の中間結果を発表した。

 研究は35〜42歳の女性で、これまでに体外受精で妊娠しなかったり、流産を2回以上経験したりした77人が対象で、4施設で実施。染色体異常のない受精卵を戻すと、流産率は11・1%で、不妊治療をしている人の20〜30%と比較し、少なくなった。

 着床前スクリーニングの目的の一つに、流産の原因となる染色体異常を見つけることがある。


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