作家の角田光代さんソウルで講演 「ささやかな共感」日韓に

ソウルで講演する作家の角田光代さん(左)と小川糸さん=12日(共同)

 【ソウル共同】未来志向の日韓関係をうたった1998年の「日韓パートナーシップ宣言」から20年を迎えたことを記念し、ソウルで12日、韓国でも人気の高い作家、角田光代さんらが「ささやかな共感」をテーマに講演した。角田さんが「つらい人間は小さな幸せにこそ救われるものだ」と話すと会場の日韓の読者も一斉にうなずいた。

 講演会には作家の小川糸さんも参加し、手紙や料理など日常生活にある作品の題材について語った。角田さんの「紙の月」や小川さんの「ツバキ文具店」などの作品は韓国語版も刊行され、読者の高い評価を得ている。約800の観客席は受け付け初日で予約が埋まった。


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