沖縄振興予算、前年と同規模か 辺野古対立で増額望めず

 政府は19年度の沖縄振興予算に関し、3010億円とした18年度と同規模で決着を図る方向だ。玉城デニー沖縄県知事は100億円以上の増額を求めているが、政権内では、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る政府と県の対立から、応じるのは難しいとの見方が広がっている。自民党関係者は11日「増額する要素はない」と語った。

 振興予算は沖縄への「アメとムチ」となってきた。14年度当初予算は当時の仲井真弘多知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認に伴い、13年度比大幅増の3501億円を計上。移設反対派の翁長雄志知事が就任すると、16年度に微増となった以外は毎年減額された。


  • LINEで送る