温暖化の穀物被害年5兆円 世界全体、農研機構が推計

 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)などは11日、地球温暖化によるトウモロコシや小麦など主要な穀物生産への被害額が、世界全体で年間424億ドル(4兆8千億円)に上ると推計した。農研機構は温暖化で穀物生産に大きな被害が出ていると指摘し「気温上昇に適応した作物や栽培技術の開発が急務だ」としている。

 農研機構などは、単位面積当たりの生産量について、温暖化の影響を受けた実際の気象条件下での値と、温暖化が起こらなかったと仮定した場合の推計を比較。1981〜2010年の30年間に受けた温暖化の影響と被害額を算出した。


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