福島県の旧避難区域でミカン狩り 高校生と幼稚園児が交流

福島県広野町で実ったミカン。幼稚園児と県立ふたば未来学園高の生徒が収穫した=21日

 東京電力福島第1原発事故でかつて避難区域だった福島県広野町の町営ミカン畑で21日、地元の高校生が幼稚園児とともにミカン狩りをして交流した。

 東日本大震災と原発事故からの復興を担う人材育成を目的に2015年に開校した県立ふたば未来学園高の生徒24人が、園児27人を招き、たわわに実った温州ミカンをもいだ。町ぐるみで育てているミカンを活用し、地域活性化と商品開発を目指した同校の授業の一環として催された。

 ミカンを試食した3年の坂本雅さん(18)は「みずみずしくて甘酸っぱい。広野のミカンが全国に広まり、風評払拭や復興につながってほしい」と話した。


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