葛尾村復興拠点の除染を開始 福島県内の計画6町村全てで着手

福島県葛尾村の「特定復興再生拠点区域」で草を刈る除染作業員=20日午前

 環境省は20日、東京電力福島第1原発事故により立ち入りが制限されている福島県葛尾村の帰還困難区域の一部で、住民が再び住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の除染を始めた。これで復興拠点の計画がある県内6町村全てで整備が始まった。

 この日は、ヘルメットをかぶりマスクを着けた除染作業員が、村道脇の枯れ草などを草刈り機で刈った。

 葛尾村の復興拠点の面積は村の帰還困難区域の約6%に当たる95ヘクタールほど。2022年春の避難指示解除を目指し、解除から5年後には約80人の居住を目標としている。


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