ポト派元最高幹部に再び終身刑 大虐殺で特別法廷

16日、プノンペンの特別法廷に出廷したヌオン・チア被告(特別法廷提供、AP=共同)

 【プノンペン共同】カンボジアの旧ポル・ポト政権による1970年代の大虐殺を裁く特別法廷は16日、元最高幹部で大量虐殺などの罪に問われた元人民代表議会議長ヌオン・チア被告(92)と元国家幹部会議長キュー・サムファン被告(87)に、求刑通り最高刑である終身刑の一審判決を言い渡した。

 ポル・ポト政権は飢餓や処刑などで200万人近くを死に追いやったとされる。特別法廷で2人に終身刑が言い渡された裁判は2件目。裁判長は「犯罪の規模や残虐さ、被害者の多さを考慮した」と述べ、国を破綻状態に至らせた政権中枢の責任は極めて重大だと改めて判断した。


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