国宝当麻寺西塔に飛鳥期舎利容器 最古級、奈良

奈良県葛城市の当麻寺にある国宝西塔から見つかった(左から)金銅、銀、金でできた入れ子式の舎利容器。飛鳥時代後期のものとみられる=14日午後、奈良市の奈良国立博物館

 奈良国立博物館(奈良市)などは14日、奈良県葛城市の当麻寺にある国宝西塔から飛鳥時代後期に作られたとみられる入れ子式の舎利容器が見つかったと発表した。舎利容器としては最古級で、金や銀を使った3重容器としては奈良県斑鳩町の法隆寺と大津市にあった崇福寺跡などから見つかったものを含め4例目。

 博物館や奈良県によると、当麻寺は古代の三重塔が東西一対で残る全国唯一の寺院で、西塔は高さ約25メートル。屋根瓦や基壇の破損があり、2016年から修理工事を実施している。

 舎利容器は、塔の心柱の最頂部にある穴にあった銅筒の中から見つかった。


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