サウジ記者殺害「ボスに伝達を」 米当局は皇太子関与を確信と報道

 【カイロ共同】サウジアラビア人記者殺害事件で、米紙ニューヨーク・タイムズは12日、殺害に関与したサウジ当局者が犯行現場からムハンマド皇太子の側近に電話し「行為は終わった。ボスに伝えて」と話していたと報じた。事件当時の現場の様子を録音した音声記録の内容に基づいている。記録内容からは「ボス」を特定できないが、米情報当局はムハンマド皇太子を指すと確信しているという。

 音声記録の内容を知る複数の関係者の話としている。10月2日に発生した事件を巡り、ムハンマド皇太子の関与をより強く示唆する内容。ただサウジ側は「皇太子は何も知らなかった」との立場を崩していない。


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